グラフ $G = (V = V_1 \cup V_2, A)$ の任意の枝が$V_1$と$V_2$の頂点を結ぶ枝であるとき,$G$は2部グラフとよばれる.$G$の頂点部分集合 $H\subseteq V_1$, $K\subseteq V_2$ に対して,$H$の任意の頂点と$K$の任意の頂点の間に枝があるとき,$H$と$K$を合わせた頂点集合を2部クリークとよぶ.$K=\emptyset$, $H=V_1$ である場合,あるいはその逆である場合も2部クリークである.ある2部クリークが他の2部クリークに含まれないとき,その2部クリークを極大2部クリークとよぶ (via 宇野 毅明, 有村 博紀, 浅井 達哉, 極大2部クリークの高速列挙法とデータマイニングへの応用, 夏のLAシンポジウム, 2003年7月)
(v0,v1,v2,v5,v6), (v2,v5,v6,v8), (v2,v3,v8), (v3,v7,v8,v9), (v3,v4,v9)がそれぞれ極大2部クリーク. |
program codesよりLCM ver. 5.3をダウンロード.使い方はlcm readmeに.ここでは極大2部クリークの計算だけ利用する.以下上図の例.各行は各ノードの隣接リスト.たとえばノード0には5,6へのエッジがあることを示す.
% cat input % ./lcm53/lcm CI input 1 output 5 6 5 6 5 6 8 7 8 9 9
結果は以下.最初の2行はHが空集合の場合か.これら以降をみると「6,5」と「0,1,2」などが極大2部クリークになっていることがわかる.
% cat output 0 1 2 3 4 6 5 0 1 2 9 3 4 8 2 3 8 6 5 2 7 9 8 3